更新日:2025年2月27日
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中井やまゆり園の再生に向けた取組みに関するページです。
神奈川県では、令和2年7月に「障害者支援施設における利用者目線の支援推進検討部会」を設置して、中井やまゆり園(以下「園」という。)を含む全ての県立障害者支援施設における利用者支援等について検証を行い、令和3年3月に報告書がまとめられ身体拘束によらない支援を実践すべきといった指摘がされました。
園においては、長時間に及ぶ身体拘束の実態を市町村に情報提供するとともに、県ホームページによる見える化を図りつつ有識者の意見を伺いながら改善に取り組んできました。
令和3年9月には、支援改善を加速させるため「県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プロジェクトチーム(以下「改革PT」という。)」を設置し、改善に向けた検討をしてきました。県では、改革PTの助言を得ながら令和元年7月の骨折事案を再調査する中で、事実であれば不適切な支援に関する情報を複数把握したため、令和4年3月、改革PTのメンバーを構成員とする、「県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会(以下「外部調査委員会」という。)」を設置し、不適切な支援に関する調査を行いました。
その結果、令和4年9月にまとめられた報告書では、調査した91事案のうち虐待が疑われる事案が25事案あったことなどが指摘されました。
令和5年5月には、改革PTが「県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プログラム(以下「改革プログラム」という。)」を作成し、同年7月には、県は改革プログラムを実践するため「県立中井やまゆり園当事者目線の支援アクションプラン~一人ひとりの人生を支援する~(以下「アクションプラン」という。)」を策定しました。
このアクションプランは、令和5年度から7年度までの3年間を計画期間として、県立中井やまゆり園改革アドバイザリー会議において、定期的に進捗確認を行い、改善点や課題を明らかにして毎年度、必要に応じてアクションプランを見直すこととしており、令和6年7月に改定しました。
次のとおり、園の再生に向けた取組みをまとめました。
時期 | 内容 | 主な指摘事項 |
令和3年3月 |
障害者支援施設における利用者目線の支援推進検討部会報告書(ルビなし版)(PDF:2,148KB) |
身体拘束によらない支援方法の開発が不十分で重大な人権侵害が起きている |
令和3年9月 |
改革PTからの指摘 |
支援者は強度行動障がいを成育歴や社会環境が絡み合い、苦しんでいる反応として捉えることができていない |
令和4年3月 |
当事者目線の障がい福祉に係る将来展望検討委員会報告書(ルビなし版)(PDF:2,565KB) 当事者目線の障がい福祉に係る将来展望検討委員会報告書(ルビあり版1)表紙~41ページ(PDF:2,067KB) 当事者目線の障がい福祉に係る将来展望検討委員会報告書(ルビあり版2)42ページ~94ページ(PDF:7,451KB) 当事者目線の障がい福祉に係る将来展望検討委員会報告書(ルビあり版3)95ページ~最後(PDF:8,427KB) 当事者目線の障がい福祉に係る将来展望検討委員会報告書(テキスト版)(テキスト:286KB) (注釈)ルビあり版は容量の関係で3つに分割して掲載しています。 |
計画相談がどのように実施されているか明らかにし、外部の目で支援内容を見て、社会から孤立しないような改善が必要 |
令和4年4月 |
県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会調査結果(第一次)(ルビなし版)(PDF:530KB) |
人権意識の大きな欠如が生じている ・県と園が虐待を認識できなくなっている ・利用者支援のアセスメントが不足している ・職員間での対立や風通しの悪さなど、人間関係の問題があったが、実態を把握していた幹部職員が現場を把握せずにマネジメント機能も失われていた |
令和4年9月 |
県立中井やまゆり園における利用者支援外部調査委員会調査結果報告書(ルビなし版)(PDF:2,004KB) |
利用者が望む生活を組み立てる意識が欠如している ※事実が判然としない24事案については、本庁と園が調査を継続することとなった |
令和4年9月に外部調査委員会がまとめた調査結果報告書を踏まえて、改革PTが虐待が発生した背景の分析等を行い、令和5年5月に改革プログラムを作成しました。
また、令和5年7月、この改革プログラムの提言を実践するために、取組内容やスケジュールを具体化したアクションプランを策定しました。
アクションプランは、令和5年度から7年度までの3年間を計画期間として、県立中井やまゆり園改革アドバイザリー会議において、定期的に進捗確認を行い、改善点や課題を明らかにして毎年度、必要に応じてアクションプランを見直すこととしており、令和6年7月には改定を行いました。
現在、アクションプランを確実に実行し、利用者一人ひとりが主体となれるよう人生を支援するとともに、障がい当事者が街の中で当たり前に暮らせる取組みを進めています。
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部障害サービス課です。