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更新日:2024年12月25日
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安全なお肉の食べ方について、子ども向けにわかりやすく解説したページです。
お肉は新鮮であっても、生やよく加熱せずに食べると食中毒を起こすことがあります。
まもる先生、りょうこちゃん、げんきくんと一緒に安全なお肉の食べ方を学びましょう!
まもる先生 |
みなさん、お肉料理は好きですか?
今回は安全なお肉の食べ方について学びましょう!
りょうこちゃん |
はい、先生!昨日、お母さんと一緒にハンバーグを作ったんです!
その時に、お母さんが「お肉はよく焼かないといけないよ」と言っていたのですが、お肉は生では食べられないのですか?
まもる先生 |
生の牛肉や豚肉、とり肉には、細菌やウイルスがついていることがあり、生やよく加熱せずに食べると食中毒を起こすことがあります。
特に抵抗力の弱い子どもが食中毒にかかると症状が重くなる可能性が高くなるので注意が必要です。
げんきくん |
僕も、牛肉には腸管出血性大腸菌O157(オーイチゴーナナ)という細菌がついていることがあるから、よく加熱して食べなければいけないと聞いたことがあります。
まもる先生 |
そのとおりです。
生のお肉についている細菌やウイルスは、牛肉に多い腸管出血性大腸菌だけでなく、豚肉ではE型肝炎ウイルス、とり肉・牛肉ではカンピロバクターなど様々です。
特にお肉と関係の深い食中毒を引き起こす細菌やウイルスには次のようなものがあります。
細菌・ウイルス | 主な症状 | 発症までの時間 | 特に関係の深いお肉 |
腸管出血性大腸菌 |
激しい腹痛、 |
4~8日 | 牛肉 |
カンピロバクター |
下痢、吐き気、 おう吐、発熱 等 |
1~7日 | とり肉、牛肉 |
サルモネラ属菌 |
下痢、腹痛、 おう吐、発熱 等 |
6~72時間 | とり肉、牛肉、豚肉 |
E型肝炎ウイルス | 発熱、悪心、腹痛、 肝機能悪化、黄だん 等 |
3~8週間 | 豚肉、イノシシ肉、シカ肉 |
これらの細菌やウイルスはお肉の内部まで入り込んでいることがあるので、お肉を生やよく加熱せずに食べると、これらの細菌やウイルスによって食中毒を起こすことがあります。必ず中までよく加熱してから食べましょう!
げんきくん |
なるほど、生のお肉には食中毒を引き起こす細菌やウイルスがついているかもしれないのですね。
でも、お魚や野菜は生でも新鮮なうちに食べたら、おいしく安全に食べられますよね。お肉も新鮮なうちに食べたら、よく加熱していなくても食中毒にはならないのではないですか?
まもる先生 |
確かに、生のお魚や野菜は新鮮なうちに食べる方がおいしく、安全に食べられるものが多いですね。
しかし、お肉はお魚や野菜と違って新鮮でもしっかり加熱しないで食べることは危険です。「新鮮だから生でも安全」、「お店で出されているから安全」、「表面を加熱しているから安全」というのは間違いですよ!
りょうこちゃん |
お肉は、お魚や野菜とは違って生で食べることは危険なのですね。
これからもお肉はしっかり中まで加熱して食べるようにします!
げんきくん |
最後に、お肉を安全に食べるためにはどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?
お肉を安全に食べるためには3つのポイントがあります。
お肉やお肉を使った料理(メンチカツやハンバーグなど)は生や半生で食べずに、中の色が完全に変わるまでしっかり加熱するようにしましょう。目安は、中心の温度が75℃以上で1分間以上の加熱です。
生のお肉用の調理器具と、サラダなど加熱しないで食べる食品用の調理器具は使い分けましょう。特に、お肉を焼くときは専用のはしやトング、お皿を用意して、生のお肉に触れないように注意してください。
生のお肉に触れた調理器具は、洗剤でよく洗い、熱湯や消毒用アルコールなどで、しっかり消毒しましょう。もちろん、生のお肉に触れた手や指も石けんを使ってしっかり洗いましょう。
3つのポイントを守って、安全においしくお肉を食べましょう!
このページの所管所属は健康医療局 生活衛生部生活衛生課です。