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更新日:2024年9月17日
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神奈川県相模川総合開発事業の紹介です
本県の水需要は、昭和30年代後半からさらに著しく増加しました。こうした状況を背景に昭和50年を将来目標とした需要に対処するため、県、横浜市、川崎市及び横須賀市の共同事業として、城山ダムを中心とする相模川総合開発事業が計画されました。
この事業は、昭和28年に調査開始、城山ダムが昭和36年に工事着手、40年に完成し、また、寒川取水堰は昭和39年に完成しています。
この事業は、相模ダムの下流、相模川本川(津久井郡城山町)に多目的ダム(注1)(城山ダム)を建設して、洪水調節を行うほか、串川と城山ダムを結ぶ導水路により、流入量の増大を図るとともに、下流寒川地点に取水堰を設けて残流域流量(注2)の活用により、都市用水として水道用水90万9,000立方メートル/日(10.52立方メートル/秒)、工業用水道用水38万7,000立方メートル/日(4.48立方メートル/秒)を開発し、あわせて、境川上流に本沢ダムを建設し、県営発電事業として最大出力25万kwの揚水発電(注3)を行っています。
【相模川総合開発事業】
城山ダム(重力式コンクリートダム)
昭和40年完成
ダムの位置:相模原市城山町川尻地先
ダムの高さ:75.0m
総貯水量:62,300,000立方メートル
開発水量:1,290,000立方メートル/日
15.00立方メートル/秒
湛水面積:2.47k平方メートル
集水面積:1,201.3k平方メートル
調査・工事期間:昭和28年から40年
水没戸数:280戸
(完成当時の県の総人口:4,430,743人)
【城山ダム容量配分】
(注1) ダムには洪水調節、利水補給、発電などの目的があるが、これらのうち2つ以上の目的をもつダムのこと。多目的ダムの貯水池を多目的貯水池といい、容量は一般に洪水調節容量、利水容量、発電容量など目的別に確保される。
(注2) 残流域流量とは、城山ダムから下の地点で、相模川の支川から流入してくる流量のことである。
(注3) 揚水発電とは、深夜又は豊水時の余剰電力で低所(下池)の水を高所(上池)の貯水池や調整池に汲み上げ、電力需要ピーク時に発電する方式を指す。
(注4) サーチャージ水位(洪水時満水位)とは、洪水時にダムによって一時的に貯留することとした流水の最高の水位でのダムの非越流部の直上流部のものを指す。この水位と常時満水位の間の洪水調節のための容量をサーチャージ容量といい、流水の貯留は通常行わない。
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