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更新日:2024年3月21日
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麻薬、覚醒剤、大麻及び危険ドラッグなどの乱用薬物に関する説明をしているページです。
令和5年11月以降、いわゆる「大麻グミ」などの危険ドラッグを食べた人が嘔吐やめまい等の体調不良により、救急搬送・入院する事案が発生しました。
大麻グミなどに含まれていた「HHCH」という成分は、現在は「指定薬物」に指定され、販売、所持、使用等が禁止されています。
しかしながら、HHCHに似た成分を含む新たな食品などが販売されています。これらのものは「合法」と称して販売されていますが、「安全」ではありません。麻薬や覚醒剤などの違法薬物と同様に、使用すると健康被害が生じる恐れがあります。
このような商品を勧められたり見かけたりしても、商品のパッケージや誘い文句に惑わされずに、気軽な気持ちで購入したり、使用したりするのは止めましょう!
神奈川県薬務課作成リーフレット(配信版)(PDF:1,242KB)
大麻は、吸引のための乾燥大麻や樹脂等の形で売られています。
大麻については、「身体への悪影響がない」「依存性がない」などの誤った情報が流れています。しかし、実際には脳に作用し、知的機能や記憶の形成を司る部位(海馬等)に悪影響を及ぼすなど、様々な不具合を引き起こす違法な薬物です。
※最新の研究で、大麻の主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が、人体における神経回路の成長阻害作用を有することが明らかとなっています。
大麻を乱用すると、幻覚作用、記憶への影響や学習能力低下等を生じさせます。また、乱用を続けることによって何もやる気がしない状態(無動機症候群)や知的機能の低下、大麻精神病等が引き起こされ、社会生活に適応できなくなることもあります。
「ハッパ」「クサ」「チョコ」「野菜」「ハシッシュ」「ガンジャ」などの隠語があります。
主に白色やクリーム色の粉末、無色透明の結晶で出回っており、乱用すると神経を興奮させ、眠気や疲労感がなくなり、頭が冴えたような状態になります。しかし、それは一時的なものであり、効果が切れると、激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。
また、幻覚や妄想が現れて中毒性精神病になりやすく、大量に摂取すると死に至ることがあります。乱用をやめても、再燃(フラッシュバック)と呼ばれる、乱用時に経験した幻覚や妄想の出現に悩まされます。
「元気になる」「やせる」効果があるとして売られることがあり、「シャブ」「エス」「スピード」「アイス」「氷」などの隠語があります。
皮膚が鳥肌立ち、全身の強烈な痛みとけいれんにおそわれます。依存性が極めて強く、禁断症状を起こすと激痛を引き起こします。
「ペー」「チャイナホワイト」「ジャンク」などの隠語があります。
覚醒剤と同様に興奮作用があり、幻覚や妄想が現れます。少量でもとても強力な作用を持ちます。
「コーク」「スノウ」「クラック」などの隠語があります。
科学的に合成された覚醒剤類似の物質で、興奮作用と幻覚作用を併せ持つ恐ろしい薬物です。大量に摂取すると、高体温になり、死に至ります。
「エクスタシー」「バツ」などの隠語があり、カラフルな色合いとデザインされた刻印が特徴です。
危険ドラッグは、覚醒剤や大麻等に化学構造を似せて合成された物質などが添加され、インターネットなどで「ハーブ」「お香」「アロマオイル」「バスソルト」などにみせかけて販売されていますが、「合法」でも「安全」でもありません。
危険ドラッグに添加されている物質は、身体にどんな影響があるのか分からない物質」がほとんどで、中には、覚醒剤や大麻等よりも危険な物質が含まれていることもあり、乱用した人が死亡した例もあります。また、健康被害だけでなく、傷害事件や交通事故等で他人を巻き込む事例も多数報告されました。
他にも、乱用される薬物がたくさんあります。
シンナーを乱用すると、脳が侵され、幻覚や妄想が引き起こされたり、視力や聴力が低下することがあります。また、脳の神経障害によって手足がしびれたり、歯がぼろぼろになったり、筋肉の委縮が起こることもあります。
乱用を続けていると、心と体の健全な発達が妨げられます。
「アンパン」などの隠語があります。
指定薬物である一酸化二窒素(別名:亜酸化窒素)は麻酔薬として使用される成分であり、医師の処方のもとに使用しなければ、重大な健康被害をもたらす恐れがあります。海外では、乱用による酸欠、死亡事例も報告されています。
「シバガス」等の製品名を、「タイヤの充填用」「バルーン用」等の用途と偽って販売しているおそれがあります。
麻薬成分を含有するキノコ類で、麻薬原料植物として規制されています。摂取すると、幻覚作用が現れることがあり、大量に摂取すると死に至ります。
本来は医師の診断のもと、医療に用いられる薬ですが、乱用されると精神や身体へ悪影響を及ぼします。
厚生労働省が作成した啓発資料へのリンクです。
このページの所管所属は健康医療局 生活衛生部薬務課です。