更新日:2024年4月4日
ここから本文です。
県営水道の特徴
水道事業は水道法で、市町村が運営することが原則とされていますが、水道事業を運営するには、水源開発などによる財政的負担が大きいことから、地元市町村からの水道事業実施の要望を受け、昭和8年より水道事業を開始しました。
令和5年4月1日現在は12市6町を給水区域とし、神奈川県民の約3割にあたる約285万人に安全で良質な水を供給しています。
県営水道は、給水人口が約285万人と、国内で4番目に大きな水道事業者ですが、給水面積が約808平方キロメートルと広いため人口密度が低く、他の大規模事業者と比較して効率的な施設配置が難しいという地理的条件を抱えています。
都市 | 神奈川県 | 東京都 | 横浜市 | 川崎市 | 横須賀市 |
---|---|---|---|---|---|
人/平方キロメートル | 3,524 | 11,071 | 8,574 | 10,680 | 3,723 |
また、かつては県民の生活を支える十分な水源が確保できていなかったため、人口の増加や産業の発展に伴う水需要の増加に対応することが大きな課題でしたが、現在では県内に4つのダム(相模ダム、城山ダム、三保ダム、宮ヶ瀬ダム)が完成したため、本県では他県のような水不足への心配は極めて少なくなり、安定的な水の利用が可能となっています。
県営水道では、水道料金算定のもととなる水道の使用量(有収水量)が、平成7年をピークに減少してきている一方、耐震化の促進や老朽化対策として水道施設の更新需要は高まってきています。こうしたなかで、安定的な事業経営を行なうため、これまでも効率的な事業執行に努め、経費削減を図ってきました。
また、今後についても経費削減に努めて参ります。
県営水道では、経費削減に向けた取組みの一環として、水道メータの点検にかかる人件費や料金請求にかかる郵送料などの経費を縮減するため、水道料金の2ヶ月検針を実施しています。
また平成15年度からは、市町が運営する下水道の料金も水道料金と一括して徴収する取組みを行っており、お客様には上水道と下水道それぞれの2か月分の料金を一括でお支払いいただいています。
下水道使用料については、市町ごとに料金が異なるため、県営水道の給水区域内でも一律ではありませんが、各ご家庭にお支払いいただく金額のうち、約5~6割程度が水道料金となります。
水道料金は、水源からの距離、原水の水質、水道の布設時期などにより、水道事業にかかる経費が異なるため、水道事業者ごとに違います。
県営水道では、給水区域が広く、人口密度が低いという地理的条件もありますが、家事用1ヶ月20立方メートルあたりの料金は、全国平均の3,343円よりも834円安い、2,509円で、比較的安価な水準となっています。(令和5年4月1日時点)
県営水道の水質については、厚生労働省が定めるおいしい水の要件をほぼ満たしています。また、ペットボトル飲用水の検査基準よりも多い、51項目について水質検査を行なっているため、安心して飲用いただけます。
水道水は、ペットボトルやウォーターサーバーの利用に比べて、はるかに経済的です。神奈川県営水道では、1人の人が1日に使用する水の量は約240リットルで、水道料金は約33.8円です。(令和4年度末時点)
500ミリリットルのペットボトル1本分だと約0.07円、お風呂1杯(約100リットルから160リットル)でも約14.1円から22.5円です。(令和4年度末時点)
このページの所管所属は企業局 水道部経営課です。