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更新日:2024年10月19日
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水環境・水資源分野の気候変動影響
気候変動による気温の上昇は、湖沼やダム湖、河川、沿岸域や閉鎖性海域の水温を上昇させ、水質にも影響を及ぼす恐れがあります。また、気候変動による降水パターンの変化は、ダム湖や河川への土砂流入量を増加させ、沿岸域や閉鎖性海域では、河川からの濁質の流入増加も懸念されます。
気候変動による降水パターンの変化は、無降水日数の増加等や積雪量の減少、蒸発散量の増加による河川流量の減少や地下水位の低下を引き起こします。また、海面水位の上昇は、河川河口部や地下水において塩水遡上範囲を拡大させ、淡水の塩水化を引き起こします。
これらの影響は、農業生産基盤や自然生態系、国民生活等の他分野にも影響を及ぼします。
水環境・水資源分野に係る気候変動影響
大項目 | 小項目 | 影響評価 | ||
---|---|---|---|---|
重大性※1※3 | 緊急性※2 | 確信度※2 | ||
水環境 | 湖沼・ダム湖 | ◆(RCP2.6) ●(RCP8.5) |
▲ | ▲ |
河川 | ◆ | ▲ | ■ | |
沿岸域及び閉鎖性海域 | ◆ | ▲ | ▲ | |
水資源 | 水供給(地表水) |
●(RCP2.6) |
● | ● |
水供給(地下水) | ● | ▲ | ▲ | |
水需要 | ◆ | ▲ | ▲ |
※1 重大性の凡例 ●:特に重大な影響が認められる、◆:影響が認められる、-:現状では評価できない
※2 緊急性、確信度の凡例 ●:高い、▲:中程度、■:低い、-:現状では評価できない
※3 RCP2.6は厳しい温暖化対策を取った場合、RCP8.5は現状を上回る温暖化対策を取らなかった場合
出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)
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