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更新日:2024年11月14日
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防脱臭対策について
「におい」は、臭気物質が嗅覚細胞を刺激することにより感じられます。空気中の臭気物質濃度が高くなれば、それだけ「におい」も強く感じられます。強い「におい」は、悪臭となり、私たちに不快を感じさせ生活環境を悪化させます。
日々のこまめな清掃の実施などで、「におい」は大きく軽減します。「におい」を出さない工夫を心がけましょう。
事業場(工場、飲食店など)で、「におい」が気になる場合は、できることから改善していきましょう。
悪臭対策は、「においの原因」・「においの質」を確かめることから始まります。
「におい」は、簡単な対策をするだけでも大きく軽減されることがあります。できることから改善していきましょう。
できることから改善しても「におい」が軽減しない場合は、脱臭装置の導入を検討しましょう。
事業場の状況によって、有効な脱臭装置は変わってきます。参考までに、業種別脱臭方式を例示しますが、脱臭装置の導入にあたっては、イニシャルコスト(導入経費)、ランニングコスト(維持・メンテナンス経費)及び設置スペース等を考慮する必要があります。装置メーカーと脱臭効果について、十分な確認・打ち合わせを行ってください。
各業種で主に適用される脱臭方式です。しかし、脱臭には、複数の脱臭方式を組み合わせて適用する場合が多いので、脱臭方式の選定については、脱臭装置メーカーと念入りな打ち合わせを行ってください。
脱臭方式 | 主な対応業種(例) | |
---|---|---|
燃焼法 | 直接燃焼法 | 化製場、塗装、印刷、パルプなどで臭気指数の高いもの |
蓄熱式燃焼法 | 塗装、印刷、化学工場、ラミネートなどで臭気指数中程度のもの | |
触媒燃焼法 | 印刷、塗料、インキ製造、医薬品、食品加工 | |
洗浄法 | 水(前処理や温湿度調整として) | 下水処理場、し尿処理場、ごみ処理場、食品製造業、化学工場、畜産農業、と畜場、ビルピット(「酸・アルカリ」と「酸化剤」は、組み合わせて使用する例が多い。) |
酸・アルカリ | ||
酸化剤 | ||
吸着法 | 固定床回収装置 | 塗装、印刷、接着、塗料、インキ、テープ製造、クリーニング業 |
流動式回収装置 | 固定床方式と同じであるが、風量が多いほど、溶剤濃度が低いほど有効 | |
ハニカム式濃縮装置 | 塗装、各種印刷、接着、テープ工業、FRP加工、ドライクリーニング | |
交換式吸着装置 | 下水処理場、ごみ処理場、食品加工、調理食品、ペットショップ、ゴム工場、プラスチック製造 | |
生物脱臭法 | 土壌脱臭装置 | 下水処理場、し尿処理場、堆肥、化製場、浄化槽、動物飼育 |
腐植質脱臭装置 | 下水処理場、し尿処理場、ごみ処理場、農村集落排水処理場、畜産農業、浄化槽、化学工場、ビルピット | |
充てん塔式脱臭装置 | 腐食質脱臭装置と同じ。単体としてピート、ゼオライト、セラミック、樹脂加工、もみ殻など | |
スクラバ式脱臭装置 | 塗装工場、鋳造工場、有機肥料製造施設(堆肥化施設を含む)※廃水処理装置がない場合 | |
ばっ気脱臭装置(エアレーション法) | し尿処理場、塗装工場、化学工場など活性汚泥処理装置があり、悪臭風量がばっ気風量より小さい場合に有効 | |
消臭・脱臭剤法 | 噴霧法 | 畜産農業、ごみ処理場、食品製造業、下水処理 |
中和法 | 印刷工場、食品加工工場、下水処理、ペット店 | |
散布法 | ごみ置場、廃棄物処理場、汚物室、ビルピット、堆肥 | |
オゾン脱臭法(酸化法) | 下水処理場、農村集落排水処理施設、し尿処理場など | |
プラズマ脱臭法 | 食品製造工場、下水処理場、コンポスト施設、ごみピット、アミノ酸製造工場など | |
光触媒脱臭法 | 空気洗浄機、防臭効果付きの製品(タイル、シート)など |
※「悪臭防止技術改善普及推進調査結果報告書(総集編)-平成11年3月 環境庁-」等を参考に作成しています。
※その他の脱臭技術も現在、開発・研究が進んでいます。
環境省では、脱臭装置の選択ガイドを作成しています。
この選択ガイドは、脱臭装置を設置する際の選定手順や注意事項等が確認できます。ぜひ、ご活用ください。
このページの所管所属は環境農政局 環境部環境課です。