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更新日:2024年10月19日
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健康分野の気候変動影響
気候変動による気温上昇は熱ストレスを増加させ、熱中症リスクや暑熱による死亡リスク、その他、呼吸器系疾患等の様々な疾患リスクを増加させます。特に、暑熱に対して脆弱性が高い高齢者への影響が顕著です。
気温上昇は感染症を媒介する節足動物の分布域・個体群密度・活動を変化させ、節足動物媒介感染症の流行地域や患者発生数に影響を及ぼす可能性があります。
外気温の変化は水系・食品媒介感染症やインフルエンザのような感染症類の流行パターンを変化させます。
猛暑や強い台風、大雨等の極端な気象現象の増加に伴い自然災害が発生すれば、被災者の暑熱リスクや感染症リスク、精神疾患リスク等が増加する可能性があります。
健康分野に係る気候変動影響
大項目 | 小項目 | 影響評価 | ||
---|---|---|---|---|
重大性※1※3 | 緊急性※2 | 確信度※2 | ||
冬季の温暖化 | 冬季死亡率等 | ◆ | ▲ | ▲ |
暑熱 | 死亡リスク等 | ● | ● | ● |
熱中症等 | ● | ● | ● | |
感染症 | 水系・食品媒介性感染症 | ◆ | ▲ | ▲ |
節足動物媒介感染症 | ● | ● | ▲ | |
その他の感染症 | ◆ | ■ | ■ | |
その他 | 温暖化と大気汚染の複合影響 | ◆ | ▲ | ▲ |
脆弱性が高い集団への影響(高齢者・小児・基礎疾患有病者等) | ● | ● | ▲ | |
その他の健康影響 | ◆ | ▲ | ▲ |
※1 重大性の凡例 ●:特に重大な影響が認められる、◆:影響が認められる、-:現状では評価できない
※2 緊急性、確信度の凡例 ●:高い、▲:中程度、■:低い、-:現状では評価できない
※3 RCP2.6は厳しい温暖化対策を取った場合、RCP8.5は現状を上回る温暖化対策を取らなかった場合
出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)
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