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更新日:2024年12月10日
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睦月の語源は、親類知人が互いに往来し仲睦まじくする月であることから、「睦まじい月」とする説が有力とされる。その他、稲の実をはじめて水に浸す月で、「実月(むつき)」が転じたとする説。元になる月で、「もとつき」が「むつき」に転じたとする説がある。
如月は、寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力とされる。その他、気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」とする説、草木が生えはじめる月で「生更木(きさらぎ)」とする説、草木の芽が張り出す月で「草木張り月(くさきはりづき)」が転じたとする説がある。
弥生の語源は、「いやおい(弥生)」の変化とされる。「いや(弥)」は、「いよいよ」「ますます」などの意味。「おい(生)」は、「生い茂る」と使われるように草木が芽吹くことを意味する。草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。
卯月は、卯の花(ウツギの白い花)が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力とされる。また、卯月の「う」は「初」「産」を意味する「う」で、一年の循環の最初を意味したとする説もある。
サツキは、「サツキツツジ」の下を略した言葉。サツキは他のツツジに比べ花の咲く時期が遅く、旧暦5月の頃に咲くツツジということから、月の名「皐月」が転用されたものである。月名の「皐月」は耕作に由来し、田の神に祈るため苗代に挿す花もサツキである。このことから、5月に咲くというだけでなく、農民との関わりの深さも名前の由来に関係していると考えられる。
水無月は「水の無い月」と書くが、水が無いわけではなく、水無月の「無(な)」は、「神無月(かんなづき)」の「な」と同じく、「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味である。「水の月」に由来する説の中には、田に水を引く時期にあたることからとする説や、梅雨の時期になることからという説がある。旧暦6月の異名には「水張月(みずはりづき)」もあるため、水無月は田に水を引く時期に由来すると考えて良いであろう.「青水無月(あおみなづき)」という異名の「青」は、青葉の茂る頃を意味している。
文月の語源は、短冊に歌や文字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因み、「文披月」が転じたとする説が有力とされる。その他、文月の語源には、旧暦7月が稲穂が膨らむ月であるため、「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」からの転とする説。稲穂の膨らみを見る月であるため、「穂見月(ほみづき)」からの転とする説もある。
葉月の語源は、新暦では9月上旬から10月上旬の秋にあたるため、葉の落ちる月の意味で、「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説、北方から初めて雁が来る月なので、「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説、稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から、「葉月」になったとする説がある。
長月の語源は諸説あり、新暦の10月上旬から11月の上旬にあたり、夜がだんだん長くなる月で「夜長月(よながつき)」の略とする説、雨が多く降る時季であるため、「長雨月(ながめつき)」からとする説、「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」「穂長月(ほながづき)」の約や、稲を刈り収める時期のため、「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からといった説、「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説などがある。
神無月の語源は、神を祭る月であることから「神の月」とする説が有力とされる。神無月の「無」は「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」である。中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(現在の島根県)では反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれる.その他の説では、雷の鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」が転じたとする説や、新穀で酒を醸す月なので「醸成月(かみなしづき)」が転じたとする説がある。
霜月の語源は、「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」の略とする説が有力とされる。その他、十は満ちた数で一区切りなので上月になり、それに対して下月とする説、神無月を「上な月」と考え、霜月を「下な月」とする説など、上下の「下」とみる説、「食物月(をしものつき)」の略とする説や、「摺籾月(すりもみづき)」の意味など諸説ある。
しわすの漢字「師走」は当て字で、語源は以下の通り諸説あるが未詳。師走の語源で最も有名な説では、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」がある。この説は、平安末期の『色葉字類抄』に、「しはす」の注として説明されている。その他、「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとする説、「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」からとする説、 「一年の最後になし終える」意味の「為果つ(しはつ)」からとする説などがある。
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