更新日:2024年6月24日

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生産環境部

生産環境部に関する分野のページです。

業務の概要

農業には、食料の安定供給という本来的な役割があります。また、太陽エネルギーを有効に利用し、自然生態系の物質循環システムの中から人間生活に有用な資源を得てきたという点で、環境と調和する産業であり、環境保全にも寄与してきました。しかし、人間の生産・消費活動が活発になるに従って環境負荷への関心が高まっており、今後、環境にやさしく、環境負荷をできる限り軽減し、環境保全と生産性の維持・向上を可能とする環境保全型農業を確立する必要があります。

 生産環境部では、土壌環境研究課、病害虫研究課、品質機能研究課の三課で、生産性と調和のとれた環境にやさしい農業生産技術や安全・安心な農作物を生産するための研究開発に取り組んでいます。

土壌環境研究課

土壌環境研究課では次のような、生産性を維持し、環境と調和を図り環境に対して負荷の少ない土壌管理技術・施肥管理技術の開発に取り組んでいます。
 ○有機質資材や新たに規格化された指定混合肥料などの連用を考慮し、環境に負荷を与えない施肥

  法の研究

 ○神奈川県内の農耕地土壌の炭素貯蓄量の調査や有機質資材などの処理方法の違いによる土壌への

  炭素貯蓄量の変化を調査する地球温暖化対策の研究

 ○県内で製造された家畜ふん堆肥や下水汚泥を用いた肥料などの特性を把握するための調査

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①土壌モニタリング調査の様子 ②分析作業の様子 ③施肥試験 ④炭素調査の様子

病害虫研究課

病害虫研究課では、次のような研究を行っています。
 ○病害虫の診断・同定及び防除技術の開発(生産現場で発生する原因不明の病害虫による障がいの

  解決およびトスポウイルス等の難防除微小害虫媒介性ウイルスの対策)
 ○害虫の寄主植物に対する嗜好性及び天敵生物の植物嗜好性による害虫防除技術の開発(イチゴハ

  ダニやその天敵であるカブリダニ等について)
 ○近年問題となってきた難防除病害虫(ナモグリバエ・トマト黄化葉巻病・イチゴ炭疽病等)の総

  合防除技術の開発

トマト黄化葉巻病の病徴オンシツコナジラミ(上)とタバココナジラミ(下)

トマト黄化葉巻病の病徴 オンシツコナジラミ(上)とタバココナジラミ(下)

品質機能研究課

品質機能研究課では、次のような研究を行っています。

 品質の揃った農産物を販売し産地を育成するため分光法等を利用した非破壊による品質計測や遺伝子工学的手法による品質評価技術の開発、鮮度評価や鮮度保持技術の開発及び機能性評価に取り組んでいます。
 また、農業者等が農産物加工による新商品の開発や技術の習得を行うため、オープンラボラトリーの運営と指導を行っています。

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①NPO法人と共同で開発した「ベジフルソース」 ②品質試験の様子 ③「湘南ポモロンレッド」ジュース ④桜の花漬けづくり ⑤「湘南ポモロンレッド」専用カラーチャート ⑥津久井在来大豆の味噌

このページに関するお問い合わせ先

生産環境部
電話 0463-58-0333

このページの所管所属は 農業技術センターです。