INTERVIEW 職員インタビュー

INTERVIEW職員インタビュー

神奈川県で働く魅力について、
先輩職員の声を紹介します。

新澤 駿

新澤 駿

健康医療局 保健医療部
医療課
主任主事

2013年入庁
行政

※2023年現在

キャリア

2013年
入庁
パスポートセンター管理課 主事
2016年
ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室
2020年
文部科学省派遣(2021年より主任主事)
2022年
医療課
新澤 駿
普段の業務内容は?

医療制度等に関する周知や支援です。

令和6年4月から医師の時間外・休日労働の上限規制が適用され、医師の働き方改革の新制度が施行されます。私の業務は本制度や医療機関が行うべき取組について周知すること、社会保険労務士や医業経営コンサルタントなどの専門職の方と連携して医療機関の取組を支援すること、また、補助金制度を活用した支援などを行っています。

日本の医療はこれまで医師の長時間労働によって成り立っていましたが、医師本人の健康はもとより、医療の安全や質を確保することで、私たちに身近な地域医療を守るという観点から、令和6年4月から、医師の時間外・休日労働時間の上限規制が適用されることになりました。
一方で、これまで長時間労働が当たり前だった業界だったため、例えば医師の労働時間を適切に把握するための仕組みが整備されていなかったり、そもそも働き方改革に対する意識が十分でなかったり、意識はあるもののどういった取組を進めればいいか分からないといった医療機関も多くあります。
そして、行政側も医師の働き方改革というのはこれまでに経験のないことであるため、医療機関と共に1から進めていくというような取組になります。

業務の魅力は?

医療の貢献に資する仕事が
できることです。

医療という私たちが生きていく上で欠かせないものを様々な面から支える業務であり、非常にやりがいを感じています。医師や看護師の方がいなければ当然医療は成り立ちませんので、そうした方々がより働きやすい環境を整えることで、微力ながら医療の貢献に資する仕事ができるのが今の業務の魅力と感じています。
また、この職場は、皆さん前向きに業務に取り組んでおり、グループ内でも担当業務が異なる職員同士で積極的に話し合う文化があり、またグループ間の垣根を越えて横断的に議論することも多くあり、非常に雰囲気が良い職場だと感じています。

やりがいを感じた瞬間は?

アドバイスにより制度への
理解を深めてもらえた時です。

医師の働き方改革の新制度は分かりづらい部分が多く、また初めてのことでもあるため、医療機関も手探りの中で取組を進めています。
そうした中で、医療機関に対して制度の説明を行い、分かり易かった、理解が進んだと言ってもらえたり、社会保険労務士などのアドバイザーと医療機関に出向いて取組に対する助言などをして、来てもらって良かったと言ってもらえ、その後取組が進んだと実感できた時は嬉しく思いましたし、やりがいを感じました。

新澤 駿
今後の展望について教えてください。

地域医療がこれまでと変わらず
安定的に提供されることを目指します。

まずは令和6年4月から県内医療機関の皆さまが時間外労働の上限規制に抵触しないように適切な労務管理体制の整備であったり、必要な手続きを遺漏なく行っていただけるように制度周知の徹底ときめ細かな支援を行っていきたいと考えています。また、今回の上限規制の一番の目的は「医師の働き方改革」であることから、勤務環境の改善や効率的な業務が実施できるよう支援をしたいと考えています。
最終的には上限規制がはじまっても、地域医療がこれまでと変わらず安定的に提供されることが目標になります。そして、その最終目標達成のためには私の担当業務だけを進めるだけでは足りず、医療課の他のグループとも緊密に連携して取り組む必要がありますので、積極的にコミュニケ―ションを図りたいと思っています。

あなたにとって神奈川県職員として
働く魅力とはなんですか?

部署異動を通して、様々な業務を経験することができます。

県は3~4年に1回の頻度で部署異動があり、異動ごとに様々な業務を経験することができます。私の例で言えば、1所属目の職場では経理・庶務事務に従事していましたが、2所属目の部署では再生医療の産業化やベンチャー企業の支援、3所属目では国派遣で産学連携支援、そして現在は医療行政と多岐に亘る業務に携わることができています。
また、2所属目以降の仕事は、行政の立場で何ができるか常に考えさせられ、苦労することの方が多かったです。しかし、そうした仕事を通じて、県と関わるステークホルダーの方から、まずは県に相談してみようといったことや、あの人なら何とかしてくれるんじゃないかと思ってもらえることも多くあり、それは県職員として働く魅力ではないかと思います。

PICK UP

文部科学省への派遣について、語ってもらいました。

文部科学省での経験について
私が派遣された、産業連携・地域支援課地域支援室(現:産業連携・地域振興課拠点形成・地域振興室)では、大学等の強みや特色を伸ばすため、産学官の連携も通じて、大学等の研究成果の社会実装を積極的に支援する事業を推進していました。
その中で、文部科学省で新たに創設された公募事業である「共創の場形成支援プログラム」に携わることができ、制度の企画・立案から、公募、プロジェクトの採択、その後の支援まで関わらせもらいました。
2年の派遣期間を通じて全国の都道府県へ足を運び、各都道府県で地元の国公立大学等が自治体や企業と連携して地方創生や地域課題の解決に向けて取り組んでいることについて、現地で見聞きすることができまして、非常に貴重な経験となりました。
派遣の経験を経て感じた神奈川県職員の魅力について
私は県職員として企業誘致や、ベンチャーファンドの組成、医師の働き方改革などの業務に従事しましたが、業務の大半は県のみで仕事が完結するものではなく、企業や医療機関など様々なステークホルダーを巻き込む必要がありました。
その意味ではルーティン業務がなく、それぞれ利害や立場が異なる中で、県職員としてそのステークホルダーに何が貢献できるのか、どうやったら上手く仕事が進むのか考えながら仕事ができることに、非常にやりがいを感じました。
もちろんその過程では多くの課題があり、辛いと感じる時もありますが、プロジェクトが終わった時に、関わった方々から感謝してもらえたり、今後も自分に相談したいと言ってもらえた時は非常に嬉しかったです。
県職員の魅力はまさにこのステークホルダーとの近さであり、様々な方々と関わり、仕事を一緒に進められることで、自分自身の視野や見識が広まり、そしてそこで得られた成長をまた次の職場で活かせることだと思います。

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