福祉(児童心理)
- 金岡 沙来
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福祉子どもみらい局
子ども自立生活支援センター「きらり」
支援部自立支援課
主事
キャリア
- 2021年
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入庁
子ども自立生活支援センター
支援部自立支援課 主事
業務内容
福祉職(児童心理)が従事する業務のうち、主に児童相談所や児童福祉施設、障害者支援施設の児童・利用者や保護者に対して心理学的検査・治療・助言指導などを行います。
※ジョブローテーションの一環で介護を伴う生活支援業務等を経験する場合があります。
主な配属先
児童相談所、児童福祉施設、障害者支援施設など
MOVIE職種紹介動画
主な勤務地
- 1児童相談所
- 2児童福祉施設 子ども自立生活支援センター(通称きらり)
- 3総合療育相談センター
- 4児童福祉施設 おおいそ学園
- 5障害者支援施設 さがみ緑風園
- 6障害者支援施設 中井やまゆり園
SCHEDULE
1日のスケジュール
- どのような業務を行っていますか?
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様々な背景を持つ子どもの
心とカラダの養育を行います。「きらり」は、乳児院、福祉型障害児入所施設、児童心理治療施設の3つの施設が一体となって福祉、医療、教育の専門スタッフが連携し、子どもの心や体のケアを行い養育しています。主な心理業務としては、子どもとの心理面接、グループワーク、心理アセスメントを通じて心のケアや感情を安定させるとともに施設職員含め関係機関との情報共有、家族支援を行っています。
虐待や障害特性といった背景を持つ子どもが多く、心理面接は週に1回のペースで行っています。子どもの様々な感情や思いを受け止め、少しでも気持ちが安定するように心理療法を行っています。
- 業務の魅力は?
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子どもに寄り添った環境の中で
心理担当同士協力し合えることです。幅広い年齢層と様々な背景のある子どもを担当することができ、1施設に生活の場、学校の場があるため子どもの情報共有がしやすいのが魅力です。職員や教員からの何気ないエピソードも耳に入りやすく、子どもの長所や短所に気付きやすく、より適切な心理アセスメントを行う環境があります。他施設では心理担当職員の配属が少ない中、きらりでは施設内の心理担当が集まり精神科医師も交えて事例検討を行う機会があります。難しいケースだと各セクションの職員が一緒に考える会議があり、一人で抱え込まず、知識や経験を積むことができ、キャリアアップが可能な環境があります。
- やりがいを感じた瞬間は?
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子どもとの関係を構築する中で、
変化を感じられることです。子どもの成長や変化を感じられた時がやりがいです。子どもの中には心理室で大人と1対1という状況に“怖い”と感じ、なかなか目を見て話すことができない、背中を向ける子どももいます。
時間をかけて関係を構築していくことで子ども主体の会話が増えたり一緒に遊ぶことができるようになったりします。表情も豊かになってきます。そういった変化が感じられることは嬉しく、やりがいを感じます。
- 業務で苦労した体験は?
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壁を作ってしまう子との
コミュニケーションです。心理面接を拒否する子どもがいました。初めは生活している部屋を訪問しても部屋に籠ってしまい、ドア越しから声をかけても無視されていました。負担にならない程度で区切り「また来るね」と声をかけお別れしていました。そんな状態が続き、私自身「どうすればいいのか」という悩みや不安を感じ始めました。先輩方や同僚から助言や応援をいただき、会い続けていくと、ドア越しで話せるようになりました。次第に部屋に入ってお話ができるようになり、最終的には面接室で心理面接ができるようになりました。
神奈川県職員として働く魅力
本県においても虐待相談や社会的養護を必要する子どもの数は増加しています。このような背景のなか、支援を必要とする子どもの心や成長に寄り添い、保護者や子どもに関わっている施設職員、学校の先生などの子育てや支援の困り感をキャッチしていきます。その中で、子どもの能力や特性、感情や思いを引き出し、子どもの気持ちを伝えることや助言をします。悩むことはたくさんありますが、子どもと養育者となる大人との関係を支えることに関われることが魅力だと思います。
神奈川県職員を目指す方への
メッセージ
日々の業務で悩むこと、不安になることがたくさんあります。しかし、先輩や同僚が親身になって一緒に考えてくれます。また、モデルとなる先輩がいることや助言がいただけることで日々たくさんの刺激を受けるのも魅力の一つです。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。