環境技術
- 朝倉 純
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県西地域県政総合センター
環境部環境保全課
主任技師
キャリア
- 2015年
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入庁
環境科学センター調査研究部 技師 - 2019年
- 工業保安課
- 2021年
- 横浜市派遣
- 2023年
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県西地域県政総合センター環境部
環境保全課 主任技師
業務内容
- 知事部局
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県民の良好な生活環境を守るため、環境施策(環境保全・廃棄物・脱炭素対策等)の企画・立案、環境法令等に基づく工場・事業場等の許認可指導、廃棄物の適正処理に関する指導、自動車排出ガス削減対策などに取り組むとともに、大気環境・水環境のモニタリング、大気汚染の実態解明等の調査・研究を行います。
また、高圧ガスや火薬類等による災害を防止するため、法令等に基づく規制や事業者への保安指導などを行います。
- 企業庁
- より安全で良質な水道水を供給するために、湖や河川などの水源ではプランクトンや化学物質等の水質調査を、浄水場では原水から浄水までの水質検査や工程管理を、主要な給水栓では150項目以上の水質検査を行うとともに、水質汚染事故発生時の対応や水道水質に関する調査研究なども行います。
主な配属先
- 知事部局
- 環境課、資源循環推進課、脱炭素戦略本部室、水源環境保全課、消防保安課、下水道課、地域県政総合センター、環境科学センター、温泉地学研究所など
- 企業庁
- 浄水場、水道水質センター、浄水課など
MOVIE職種紹介動画
主な勤務地
- 1県庁
- 2横須賀三浦地域県政総合センター
- 3県央地域県政総合センター
- 4環境科学センター
- 5湘南地域県政総合センター
- 6県西地域県政総合センター
- 7温泉地学研究所
- 8寒川浄水場
- 9谷ケ原浄水場
- 10水道水質センター
SCHEDULE
1日のスケジュール
拡大時差出勤制度を利用し
8:00?16:45を定時としています!
- どのような業務を行っていますか?
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環境保全や産業保安に
関わる業務に携わっています。様々な法令を取り扱いますが、大きく分けて環境保全や公害対策に係るものと産業保安の確保に係る業務を扱っています。
例えば、工場に設置予定の設備が排ガスや排水の基準を満たせるものなのか、ガスボンベなど高い圧力のガスを扱う工場の設備が十分に安全な構造であるか、又は火薬を扱う花火大会の計画に保安上の不備がないかといったことについて、事業者からの相談、申請書類の審査、現場への立入検査等を通して確認し、不備などあれば改善するよう指導を行っています。
- 業務の魅力は?
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環境分野のさまざまな課題に取り組めます。
神奈川県には海、平野、箱根火山を含む山地、相模川などの1級河川、芦ノ湖などの湖沼といった様々な環境がある一方で、大規模な工場や事業場などもあるため、環境技術職として取り組む課題は多岐にわたり、環境という分野で様々な業務に取り組んでみたい方には魅力ある自治体であると思います。
時差出勤やテレワークといった働き方も導入され、勤務に関する規則も少しずつですが時代に合わせて働きやすく変わってきています。
- やりがいを感じた瞬間は?
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自分の立場ならではの
提案ができた時です。ある設計担当者から、導入予定の設備の設計の基準適合状況について確認がありました。すべての案で問題はありませんでしたが、設置後の維持管理まで含めて法的に問題のない別の設計を提案したところ、予算が抑えられると喜ばれました。設備の構造などは当然設計担当者の方が詳しいのですが、法に詳しい立場だからこそできた提案であったと思います。設備の設計や手続きの簡略化など、法を守らせるだけでなく、事業活動の円滑化を図ることも重要な業務であると思います。
- 業務で苦労した体験は?
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消防局での業務は
学びが多かったです。昨年度までの2年間、市町村との交流職員として横浜市消防局に派遣されていました。
1年目は派遣先での働き方を覚えつつ、消防の仕事について学ばせてもらいましたが、2年目は県職員として派遣先の方々にできることはないかと考え、産業保安に係る研修として京浜工業地帯の大規模な工場見学会を立案しました。派遣前の所属で面識のあった事業所の担当者も快く受け入れてくださり、連絡調整等多少の苦労はありましたが、皆に喜んでもらえました。
神奈川県職員として働く魅力
環境技術職は、公務員の中でも環境行政の専門知識が求められる職業です。行政という立場上その責任は重大ですが、人の健康や環境を守るやりがいある仕事であり、大学で化学や物理といった科学を学んだ人にとっては、その知識や経験を活かすことのできる職業でもあります。神奈川県では、その多様な自然と産業により、様々な分野で環境技術職が求められています。その仕事内容も企画・調整、許認可・指導、調査・研究など多岐にわたります。そうした様々な業務を通して、自身の生活にも関わる自然環境や産業保安の維持・改善に携わることができます。
神奈川県職員を目指す方への
メッセージ
私は大学で化学を専攻し、環境技術職として入庁しましたが、担当する業務は未経験のものばかりです。日々、法律の勉強をしながら業務に取り組んでいます。そんな中でも学生時代に学んだ科学的な知識や批判的な思考力が、化学物質や物理の絡む環境保全や工業保安といった分野では、書類審査や現場検査といった様々な場面で役立っています。化学や物理など学んできた方はその知識・経験を活かせる職場であると思いますので、ぜひ環境技術職を目指していただけたらと思います。